新品のLenovo製デスクトップPCが約1か月でフリーズが発生するようになったその結果
症状
作業中に急にウインドウ操作がもっさりし始め、アプリケーションの動作も停止して最終的にフリーズ。ただしマウスのカーソルは動くがクリックは反応せず、キーボードショートも反応しないので電源ボタン長押しで強制終了。
windows標準ツールのイベントビューアで見ると重大Kernel-Powerイベント ID41(通称kp41)が発生。
システムは正常にシャットダウンする前に再起動しました。このエラーは、システムの応答の停止、クラッシュ、または予期しない電源の遮断により発生する可能性があります。
まあこれは強制終了によるエラーなのでこのエラーによってフリーズが起きているわけではないのだが、フリーズ以外の時刻でも全く同じ内容のkp41の重大イベントが立て続けに発生していることが判明。
なおフリーズは1週間に1回程度でしか起こらず再現性が悪く、原因調査は困難かと思われた。
PC環境
PC : Lenovo製デスクトップ ThinkCentre m75q tiny gen2
CPU : AMD Ryzen 5 Pro 5650GE 6C/12T with Radeon Graphics
メモリ : SODIMM DDR4 3200MHz 8GB 2枚 (Ramaxel製+Team製)
ストレージ : m.2 SSD WD製 SN740 256GB
OS : Windows11 21H2
原因
結論から言うと USBハブ が原因だった。→ 追記: (2024/2/9)を参照
使用していたのはBuffalo製のよくある一般的なバスパワー(USBに刺すだけで使える外部電源が必要ないタイプ)のUSB 3.0対応ハブだった。
(Amazonおすすめのこれ→BUFFALO(バッファロー) BSH4U128U3BK USB3.0 4ポートバスパワーハブ ブラック)
このハブをPCのUSB 2.0端子に接続しマウスのレシーバとマクロキーボードを刺して使っていたのだが、これを辞めて直接PCのUSB端子に接続するようにしてから全くフリーズしなくなった。
バスパワーだとPCのUSB端子からの電力供給だけで接続機器を駆動させようとするので、ノートPCやミニPCのような電源ユニットが弱いPCだと不安定になってしまいクラッシュを起こすのだと思われる。
今回のThinkCentre Tinyに関して言えば背面のUSB 2.0端子ではなく、出力電力の安定した前面のUSB 3.1 gen2端子等に接続すれば問題ないと思われる。
追記: (2024/2/9)
USBハブの使用をやめてから数ヶ月経ってから、再びフリーズからのkp41が再発。
一時的に改善したもののデバイスの負荷によっては耐えられなかったのか、原因は不明。
結局、Windows11をクリーンインストール(設定からシステムのリセット)を行って、1年以上症状は出ていません。
完全にOSの問題だった!(メーカー製オフィス向けPCでこんな初期不良されたらキツイ)
おまけ(試して効果が無かったもの)
- 設定>システム>電源>電源モードを「最適なパフォーマンス」に変更(コンパネの電源オプションはバランスのまま)
- コンパネ>電源プラン>詳細設定 から「USBセレクティブサスペンド」を無効
- コンパネ>電源ボタンの動作 から「高速スタートアップ」を無効
- Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージをアンインストール(参考:
- PowerShell管理者モードで「sfc /scannow」、「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」を実行
- メモリの抜き差しおよびスロットの場所交換